100年ふくしま。コラム

ラマルクな話 音楽工房あんだんて 榊原彩

フランス・日本の文化、暮らしの考察

2021/06/18
015 フランスごみ事情

90年代初頭は分別ごみなどなく、なんでも一緒に捨てていた。ごみの分別が始まったのは日本よりずっと後。それも燃やすごみ(緑の箱)と再生するごみ(黄色い箱)、瓶の3種類。その分別もいい加減で、迷ったら緑の箱へ入れればよいという。

ところがパリへ里帰りして驚いた。
スーパーはマイバッグか紙袋。地球温暖化や海のプラスチックチップ汚染に関心が高まって、ごみゼロ運動が盛んになっていた。

プラスチック容器、包装紙の類をできるだけ減らし、使い捨てのものは使用しない。生ごみはコンポストで庭の肥料に。布も紙もできるだけ再利用。地球温暖化、CO2、海の汚染問題、貧困に苦しむ人がいる一方で消費活動に対する疑問。企業もできるだけ包装を減らす努力を前面に打ち出してアピール。

日本のお菓子の個別包装なんて「なんとかしろ」と怒られそうだ。

作 者
音楽工房あんだんて 榊原彩


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