100年ふくしま。コラム

文具屋日記 No.3+ 薄井康利

小さな文具屋 No.3+店主の日々の思いや文具のお話

2019/07/26
004 手間をかけて、心にゆとりを

私は、忙しくて心に余裕がない時、ハンドミルでコーヒー豆を挽き、ドリップコーヒーを淹れることがあります。

すぐに飲めないし、手間もかかるのですが、その手間が心に余裕を作ってくれるからです。

バタバタしていて、どうも自分に余裕がない、そんな状況が嫌で、わざわざ「手間のかかること」をして、半強制的に時間の流れをゆるやかにするのです。
文具の場合も万年筆は、ボールペンなどと比べると多少の手間がかかります。
インクの乾きが遅かったり、紙によっては滲むことがあります。でも、そのちょっとした癖に合わせて手間をかけてみる、その時間が好きだったりします。
万年筆でイラストを描いてみたり、手帳に書き込んでみたり。
なんだか、不思議と心が落ち着いて、ゆとりができる気がしていきます。

みなさんも、ぜひ試してみてください。

作 者
No.3+ 薄井康利


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