100年ふくしま。コラム

文具屋日記 No.3+ 薄井康利

小さな文具屋 No.3+店主の日々の思いや文具のお話

2019/11/29
005 綺麗な文字を書きたい

私は字が下手です。上手に書けません。
文具屋なのに。鉛筆やボールペン、万年筆などの筆記具を沢山持っているのに。非常に残念ですが、下手なんです。もちろん人様にお見せできる字でもありません。

ああ、幼い頃に習字教室へ通わせてもらえば良かった。きっと大人になった今、素敵な字を書けていたに違いない。
下手な言い訳を幼い頃の自分や環境のせいにしてみる。あら不思議、私という大人ってなんてくだらない人間なんだと、痛感する。
そんなの嫌だ!言い訳したくない。
文字を綺麗に書きたい。上手になりたい。
嫌だ!嫌だ!

だったら練習しよう。
今からでも時間を作って習字教室に通うのもいいかもしれない。そして考えを改めた私は手始めにペン字練習帳を買ってきました。
右手で字を書く私は右利きです。ご飯は左右どちらでも食べられます。
左手でボールを投げられます。左手脚で蹴れます。使い分けができるんです。
じゃあ右手で上手に書けないなら左手で書こう。
長年に渡り字を綺麗に書けない右手に見切りをつけ、あまり出番がなかった左手にチャンスを与える事にしました。

お!うん!流石両利き気味の私の左手、なかなかいい感じではないか。
ならば万年筆で丁寧に書こうではないか。
左手と万年筆に「はじめまして」の挨拶をさせて、いざ参る!ま、そんな感じで字の練習をしています。

前置きが長かったのですが言いたい事は、歳を取ってからでも遅くない(はず)
他人や何かのせいにせずに頑張れば、上達する(はず)
やはりこれでしょう。そして思うんです。
字や絵が上手で損する事なんて決してない!と。料理だってそうですよね、美味しく作れて損はない!そう思いませんか?

自信が持てる何かが欲しい。こう思ってる人、結構いるはずです。
だったらやってみよう!

自分に自信がない時や躓いた時には初めての事にチャレンジしてみる。やり遂げてみる。すると自信が少しつくそうですよ。

練習の成果が出たら、どこかでお披露目したいと思います。
そして、自己流のペン字が上手くなったら、習字教室に通おうっと。

作 者
No.3+ 薄井康利


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