100年ふくしま。コラム

ラマルクな話 音楽工房あんだんて 榊原彩

フランス・日本の文化、暮らしの考察

2018/02/23
008 主婦って大変

フランス人にとって自分の自宅は自己表現の場。
客が来ることを想定して家を飾る。
事実人を家に招いて食事をする機会はとても多い。
仕事関係の接待もあれば、友人同士の集まりもある。

そんな時評価されるのは主婦の腕前。

調度品や、テーブルセッティングの美しさ。
料理の腕前、客を楽しませる手腕、話題の豊富さ。

台所に立ちっぱなしの日本とは違って、フランスでは主婦がテーブルに着かないと誰も食事を始められない。

前菜→メイン→サラダ→チーズ→デザート→コーヒーと、タイミングを図りながら準備して、サービスして、食事して、皿を下げて、と気を遣う。
初対面のお客同士話が弾むよう持ってゆくのも主婦の役割。
教養が高くて話題が豊富、気さくでユーモアがあって、美しいという女性ほど評価が高い。
それが旦那様の評価にもつながるのだから、フランスの主婦はむちゃくちゃ大変なのだ。

作 者
音楽工房あんだんて 榊原彩


TOP

© 2020 100年ふくしま。コラム