100年ふくしま。コラム

ラマルクな話 音楽工房あんだんて 榊原彩

フランス・日本の文化、暮らしの考察

2016/05/27
002 朝の贅沢

フランスの朝ご飯はいたって質素。
コーヒーか、カフェオレにバターとジャムを塗ったバゲットか、クロワッサン。
それにオレンジジュースがつくくらい。
隣国イギリスの朝食とはずいぶん違う。

そんなフランス人にとって、朝の一番の贅沢はベッドの中で朝食をとること。

朝そっと起きだした旦那さまが、パン屋で焼き立てのクロワッサンを買い、コーヒーを入れ、オレンジジュースを添えて、まだ眠っている奥さまのところへ運んでくる。
静かに奥さまを起こし、朝ご飯の盆をベッドの上に滑らす。
特別な日なら、そこにバラの1輪でも添えてあるという図。
「そんなことしたら、ベッドの中にパン屑がっ」と考えてしまう典型的日本人思考の私でさえ、焼き立てクロワッサンの甘い匂いとコーヒーの香ばしい香りに目覚め、庭の緑を眺めつつ、寝間着のままテーブルでとる朝食は贅沢そのものだと思ってしまう。

作 者
音楽工房あんだんて 榊原彩


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