ラマルクな話
フランス・日本の文化、暮らしの考察
2016/09/30
004 女性の役割、男性の役割
普段は何もしないけれど、「すき焼き」の時は張り切って菜箸を取る日本のお父さんのごとく、フランスでも「男の仕事」というものがある。
まず浮かぶのは、丸鳥のローストを捌くこと、牡蠣の殻をむくこと、そして飲み物をサービスすること。
食前酒、食卓、そのどちらもお酒をサービスするのは男性の役目。
女性は一切飲み物に手を出してはいけない。
目の前のグラスが空になっても、ただ男性が気付いて注いでくれるのを待つ。
自分でボトルを取るのは「あんたホントに気が利かないわねっ」と非難するのと同じこと。
貴婦人然と優雅に座っているのが正解で、間違ってもワインのボトルを手に席を立ち、注いで回るなんて、非常識もいいところ。
なんて、最初は戸惑った習慣も、身に着いてしまうととても心地のいいもの。
しかし今度は日本に帰ってきて、お酌のタイミングが全然わからずに苦労する。