100年ふくしま。コラム

ラマルクな話 音楽工房あんだんて 榊原彩

フランス・日本の文化、暮らしの考察

2019/03/29
010 買い物はエンターテインメント

フランスでの買い物はマルシェに行くのが楽しい。

八百屋では欲しい野菜や果物をかごに入れ、レジで一つ一つ量って清算するか、店員さんに「トマト3個に玉ネギ2つ、ジャガイモ5個ちょうだい」なんて言って、良いのを選んでもらう。

肉屋・魚屋では、客一人に店員一人が付き、あれこれ選んで取り分けてもらい、レジで支払った後、商品を受け取る。

チーズやバター、生クリーム等売っている「クレムリー」も同じ。
あっちのチーズやこっちのチーズを好きなだけ切ってもらう。
バターは一斗缶くらいに盛られたところから、針金みたいな道具で切り取ってくれる。

どの店も店員はプロ。
メニューを相談したり、好みを伝えたり、商品のルーツを聞いたりすると丁重に説明して、アドバイスをくれ選んでくれる。
その知識の豊富なこと。
アドバイスの的確なこと。

フランスの買い物はエンターテインメントなのだ。

作 者
音楽工房あんだんて 榊原彩


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