100年ふくしま。コラム

いい家って何だろう 一級建築士 hana 鈴木千寿子

一級建築士 hanaの鈴木さんと考える、家づくりのアイデア

2018/07/27
036 暑い夏がやって来ました。 住宅プランの工夫で少しでも涼しく感じる夏を過ごしましょう!

日本の平均気温は、地球温暖化の影響により100年あたり約1.19℃の割合で上昇し、高温となる日が頻出しています。
猛暑日はとにかく暑く、私達が子供の頃はこんなに暑かったのだろうか、今の子供達が大人になる頃には更に暑くなるのだろうかと不安に感じます。最も暑い時間帯にエアコンを適切に使用することは必要です。

しかし地球の温暖化を考えて、朝・夕・夜はなるべくエアコンに頼らず過ごせれば理想ですね。
そのため住宅の断熱を考慮した上で「風通しと日陰を作ること」を上手くプランに組み込めればと思っています。同じ室温でも風速3m/秒(扇風機の中)の風によって、体感温度を約3度も下げられるのです!南側の大きな窓だけでは風は流れません。南から北へ、東から西へと風が流れやすい位置に窓を配置したいですね。
風が通り抜ける感覚は、とても気持ちが良いものです。
また南側の掃き出し窓には、オーニング(日よけ)やバルコニーを出して日陰を作り、強い日差しを和らげましょう。敷地も植栽を植え、地表面の熱を上げないことも大切です。

地球に優しい夏の過ごし方、皆さんも考えて見て下さいね。

作 者
一級建築士 hana 鈴木千寿子

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