100年ふくしま。コラム

いい家って何だろう 一級建築士 hana 鈴木千寿子

一級建築士 hanaの鈴木さんと考える、家づくりのアイデア

2018/11/30
039 今回は、心あたたまる現場でのエピソードをご紹介します。

今回は内装工事に入る住宅の現場で打合せをした時のこと。

お施主様は家族4人。6歳と3歳のお子様が、毎回打合せに出席してくれています。
お家を見に来るのは久しぶり?と聞くと、「僕、毎日見に来ているの」とのこと。保育園から帰宅途中に必ず寄って、車の中から見て帰るとのことでした。どんどん建っていく自分のお家をみて、大きくなったら大工さんになる!とお兄ちゃんが話してれました。
嬉しいですね!そしてお母様から「柱に家族のメッセージを残したいのですが」とのお話しが。内装工事が進めば、柱や梁は見えない部分になります。
しかし我が家を守ってくれる大切な柱に、家族の願いを残したいとお考えになったそうです。そこで家族4人メッセージを書きました。
お父様は「家内安全」、お母様は「素敵なお家になりますように」、お兄ちゃんは自分の名前を、弟くんは最近覚えた数字を。最後はその柱を取り囲んで写真を撮りました。そこには家族のあたたかい時間が流れていて、一緒にいた私もあたたかい気持ちになりました。

家族の家を建てられるということは本当に幸せなことだと感じる出来事でした。

作 者
一級建築士 hana 鈴木千寿子

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