100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2016/06/24
031 咬み合わせで顔が歪む?

『咬み合わせが悪いと顔が歪んでしまう』本当でしょうか?
本当です。
顔だけでなく、姿勢や運動能力まで違ってきます。

咬み合わせが低い側は、上下の歯が咬むまで咬み込みますので、今まで以上に筋肉が収縮してしまいます。
咬む筋肉が収縮しすぎると、目の大きさが左右で違う、ホウレイ線が片方だけ深い、首が左右どちらかに傾斜している、いつも同じ側の肩がこっている等の症状が出る事があります。

右利きの人は左側で咬む人が多いので、自然に左側の歯がすり減り首は左に傾いてきます。
自然な加齢変化ですので歯のすり減りは致し方ないですが、同じ事は奥歯がない場合や長期間使用した入れ歯でも起こります。
しかも、入れ歯が低すぎたり、咬み合う歯がない場合は、前歯で咬もうと顎が前に出てしまいます。すると、重心が前にでますので、倒れないように膝を曲げてバランスをとります。よく見る高齢者の姿勢の出来上がりです。
入れ歯を含め、バランスのとれた咬み合わせを維持する事が、若々しく元気でいられる秘訣です。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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