100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2017/11/24
046 肺炎を予防するために

誤嚥(ごえん)とは、食物、唾液、胃液等が気管に入ってしまう事、誤嚥性肺炎とは誤嚥によってなる肺炎の事です。

通常は誤嚥しても咳をして出せるので肺炎にはなりにくいですが、繰り返し誤嚥をしていると、その咳をしなくなってしまいます。
たばこも最初はムセますが、繰り返し吸っているとムセなくなるのと一緒です。

では、咳を維持するにはどうしたらよいでしょうか?
それは誤嚥を繰り返さない事です。

食事の誤嚥には防げるものがあり、機会誤嚥といいます。ある条件が重なった時にする誤嚥です。
その条件を回避するためには、口の環境を整えて、その人に合った食事の姿勢と内容にする事が必要です。
食事姿勢と内容を正しただけで、誤嚥性肺炎の8割が予防できたという老人ホームからの報告もあります。
食事の後にすぐに横になるのも肺炎の原因になりますので要注意です。
飲み込みにくい→誤嚥→咳をしなくなる→肺炎→死は自然の流れですが、飲み込みにくい時にリハビリを行う事で誤嚥しにくくなります。

飲み込みにくさを早期発見、早期リハビリで改善し、肺炎を予防しましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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