100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2015/05/29
021 オーラル・フレイル

フレイルという言葉を聞いたことがありますか?
フレイル(虚弱)とは高齢者の心身の活動が低下している状態をいい、機能障害はないけれど正常でもないといった『機能低下状態』を表します。

歯科でも食事は食べられるが、噛めないものがある、飲み込みにくい、滑舌がわるい等の口の機能低下をオーラル・フレイルとしています。
オーラル・フレイルでは栄養状態が偏ることが多いので、全身の衰えに大きくかかわってきます。

予防するには噛める口を作り、よく噛んで食べることです。
歯が減ってくれば噛む場所が減り、食事も噛まなくてよいものになりがちです。
噛まなければ頬や舌の筋力が衰え、飲み込みにくく、滑舌も悪くなります。
よく噛めて普通の食事を食べられる口を維持することが、オーラル・フレイルの予防になるのです。

食べることは生きることです。
よく噛んでフレイルを予防し、健康寿命を延ばしましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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