100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2021/11/19
091 声

話をするための言葉は、声として出ています。
一つののどから、どうしてたくさんの音(言葉)が出てるのでしょう?

声帯は、呼吸をエネルギーとして振動させる事で音を出しますが、声帯の振動が変わって、『ア』が『イ』になるわけではありません。
たくさんの音(言葉)は、声が出た後の口や喉の形、舌や口唇の動きで決まるのです。試しに『アー』と言いながら口をすぼめてみてください。『オー』になりますね。口を開いたまま『パ』は言えませんし、『ラリルレロ』は舌が上顎に届かなければ言えません。
つまり、口腔機能が低下すると、はっきりと言葉が出なくなるのです。

先日、声帯を失った人や気管切開された人が話すための装置を開発するクラウドファンディングに参加しました。口の中に声帯の代わりとなる音源を入れて、口を動かすだけで、しっかりと言葉になっていました。このすばらしい装置も口の機能が低下していると使えません。機能を維持するためにはトレーニングをするしかありません。
健康維持のためにも口腔機能を維持しましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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