100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2016/10/28
033 入れ歯と転倒

高齢者が寝たきりになってしまう原因の一つに、骨折があります。
10回転ぶと1回は折れてしまうといわれていますが、年を取るとなぜ転倒しやすくなるのでしょうか?
病気でなければ主原因は筋力低下です。筋力が低下すると崩れたバランスを立て直すことが難しくなり、転んでしまうのです。転ばないためには筋力を維持する事とバランスを崩さないことが重要になってきます。
筋力維持には栄養が重要なので入れ歯が有効です。そして、バランスをとるためにも入れ歯が重要です。

転ばない人の90%は、上下で噛み合わせがあり、よく転ぶ人の70%は噛み合わせがないというデータがあります。
つまり、噛み合わせがない人は転びやすく寝たきりになる確率が高くなるのです。

『噛み合わせ』を維持するには努力が必要ですが、①認知症予防、②転倒予防、③栄養状態の維持、④誤嚥性肺炎予防など、様々な効果が期待できます。
『噛み合わせ』を維持する事で、健康寿命を延ばしましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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