100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2013/12/27
007 お正月は窒息事故にご用心

厚生労働省の統計によれば、不慮の事故による死亡者数のうち窒息による数は、交通事故による数を大きく上回っており、増加傾向にあります。
年間で最も多いのは1月で、65歳以上の高齢者が約90%を占めています。
また、モチや団子等による窒息事故で、救急搬送された人の約70%が入院以上(重症、重篤、死亡)となり、深刻な事態を招いているケースが多いことがわかります。

歳を重ねると口の機能は低下してきます。
機能が低下した口で、処理しきれない食べ物を食べた時に、窒息事故が起こり易くなります。

窒息を防ぐためには
①小さく食べやすい大きさにして、たくさん口に入れない
②ゆっくり噛み砕き、茶や水等で喉を湿らせながら食べる
③口の中に入れたまましゃべらない(驚かせない)
が有効です。

家族や介護者の『お正月らしいものを食べさせてあげたい』という想いが、不慮の事故に繋がるのは、とても悲しい事です。
安全に食事を取ることを第一に考え、窒息事故を防ぎ、安心して新年を迎えましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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