100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2019/12/27
069 ビフィズス菌でも虫歯になる!

みなさんは、虫歯がどのようにしてできるかご存知ですか?
口の中の細菌が糖を分解し酸を作り、その酸が歯を溶かすことで、虫歯ができます。

今までは、ミュータンス菌という菌が乳酸を作るために虫歯になると言われてきましたが、ビフィズス菌が酢酸を作るために虫歯になる事もわかってきました。
ビフィズス菌は腸内環境を整えるのに有効と言われていますが、口の中では虫歯の原因、特に小児の虫歯にかかわっていたのです。
その理由として、ビフィズス菌は乳糖(母乳や牛乳に多く含まれる)を分解して生きているからです。
それだけではありません。ビフィズス菌は、フッ素の予防効果も少なく、しかも酢酸のほうが虫歯は深くなりやすいともいわれています。

でも、心配はいりません。

しっかりと歯磨きができていれば、虫歯にはならないからです。
同じ汚れがずっとついていると酸が濃縮し、歯に穴が空いてしまうので、毎日汚れを落としていれば大丈夫です。
一度穴が空いてしまうと治る事はありません。
丁寧に歯磨きをして歯を維持しましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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