100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2017/03/31
038 歯周病は隠れた糖尿病のサイン

糖尿病の人は歯周病になりやすい事を御存じですが?
これまでの研究で、糖尿病と歯周病には相関関係がある事がわかってきました。

糖尿病の人は
①2倍以上歯周病になりやすい
②歯周病が悪化しやすい(血糖値のコントロールが良くない人程)というデータあり、逆に、歯周病の人は
①2倍糖尿病になりやすい
②歯周病を治すと糖尿病が改善するという報告もあります。

歯周病は、隠れた糖尿病のサインといわれ、糖尿病と診断されていなくても、重度歯周病の人の65%が予備軍または糖尿病だったとの報告があります。
糖尿病患者さんは、口腔内の乾燥や喉の渇き、独特な口臭や傷が治りにくいといった症状がよくあります。
歯周病の症状としては、歯茎から血が出る、腫れる、咬むと痛い、しみる、歯茎が下がる、口臭がある、歯が動く、歯並びが悪くなった等です。
日本人男性の16%、女性の10%が糖尿病だと言われ、歯がなくなる原因の42%は歯周病です。

歯周病を予防する事で、いつまでも自分の歯で美味しく食事をし、糖尿病予防にもつなげましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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