100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2020/11/26
080 使いまわしは絶対にダメ

歯科治療を行う時に、術者が装着するグローブは何のためでしょうか?
一番の理由は、術者を守るためですが、患者A→術者→患者Bと感染を広げないために装着しています。

最近では全ての患者を対象に、①血液 ②傷のある皮膚 ③粘膜 ④すべての体液(汗を除く)を感染の可能性がある物質とみなして対応する(スタンダードプリコーション)という考え方が当たり前になってきました。

よく洗った素手と、よく洗ったグローブでは、素手のほうが細菌の数が少ないという報告もあり、素手よりもグローブのほうが汚れは落ちにくいのです。
意外だと思いませんか?
しかし、素手を毎日、何十回も洗うとなれば、傷だらけになってしまい、患者、術者ともに感染リスクが高くなってしまいますし、気分的に素手で口の中を触られる事には抵抗があります。
ですので、グローブを装着するのです。

先ほども書きましたが、グローブは素手よりも汚れが落ちにくいので、グローブの使いまわしは絶対にダメです。
患者さんが変わるたびに、グローブを交換し、良く洗っている歯科医院を選ぶことは、今の時代には必要な事だと思います。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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