100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2015/01/30
017 認知症とインプラント

インプラントをご存知ですか?
無くなった歯の代わりに、顎の骨にネジを入れて、その上に歯を作る方法です。

インプラントは汚れに弱いので、しっかりと歯を磨き、さらに歯科医院での定期的なメインテナンスが必要になります。
逆に言えば、歯磨きが出来ず、歯医者に通えない人は、インプラントを維持する事は出来ないのです。

認知症になると、歯を磨くことを忘れてしまいます。
手に麻痺があれば、細かい部分まで磨くことはできません。
インプラント治療の後に、認知症や脳梗塞等が起こった人の多くは、インプラントが汚れに埋まったまま放置されているのが現状です。

今後、高齢化が進むに従い、インプラントの需要とともに、放置されたインプラントも増える事が予想されていますが、その対処方法は確立されていません。
インプラントはとても良い治療方法だと思いますが、動けなくなった時には、様々な弊害もある事を知っていただければ幸いです。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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