100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2014/04/25
009 『食べる』事の支援

『食べる』という行為は生活の基本です。
『食べる』を実現するという事は、
① 食材を買う→ ② 調理する→ ③ 盛り付ける→ ④ 食べる→ ⑤ 片づける
といういくつかの生活行為が必要になります。

『歯が痛い』『歯が無くて噛めない』も『食べる』の障害となりますが、高齢者の『食べる』ことに対する障害が口ではなく、生活行為に隠れていることもあるのです。

『60歳以上の男性の過半数が毎日パンを食べる』という記事を見ましたが、単に調理する手間を省いているだけなのです。
多くの高齢者の朝食や昼食は、菓子パン、カップラーメン、果物等、ほとんど調理する必要のないものばかりです。
このような食事では栄養が偏り、免疫力が低下して病気になり易くなります。
病気になれば、入院→安静→筋力低下→寝たきりとなる事が多く、生活の質が大きく低下してしまいます。

楽しみながら、みんなで食事をすることが『食べる』の質を上げ、健康を維持します。
外食などもできるように『なんでも食べられる口』を維持しましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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