100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2019/01/25
059 食事がやわらかくなると…

皆さんは食事を噛んで食べていますか?
もちろん歯があれば噛んでいるはずですが、一日に何回『噛む』かご存知ですか?
現代人は一日に600回だと言われています。戦前では1,500回、縄文時代は4,000回だったそうです。

人類が『煮る』『炊く』を覚えてから食べ物は柔らかくなり、『噛む』回数が激減し、虫歯や歯周病が増えてきました。
『噛む』という行為は唾液の分泌を促進します。
唾液は口腔内の細菌を洗い流すと同時に、虫歯の原因である酸を中和してくれます。
噛む回数が多かった古代では虫歯がなかったのではないかと言われているほどです。

歳をとると固いものが食べにくくなるので、食事は柔らかいものが主となります。
柔らかい食事はあまり噛まなくても食べられますが、歯に付着しやすく、虫歯になりやすいという側面があります。

福島県では最近、80歳で20本以上歯がある人の割合が5割を超えました。
この結果を踏まえて、今まで以上にしっかりと噛み、歯磨きや予防歯科を利用し、健康で長生きしましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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