100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2021/03/29
084 出っ歯と脳の関係

出っ歯を歯科では上顎前突と言います。

上顎前突には歯の傾きが原因のものと、骨格が原因のものがあります。
上顎が大きすぎて出っ歯になるイメージがあるかもしれませんが、上顎が小さすぎて歯が傾き出っ歯になるのです。

前歯を見ると、上が前で下が後ろになっています。
上顎が小さいまま、この上下の関係を維持すると、歯が前に傾斜してしまい、唇を押上げ、口が閉じにくい出っ歯になります。

上顎が小さい原因は様々ですが、その一つに、現代社会の情報過多があると言われています。
上顎の一部は脳を支える骨になっているので、脳が大きくなる(神経系が発達する)時期に成長します。情報が多すぎると脳の成長にエネルギーをとられて、上顎が成長しないというのです。
アフリカの農村部と都市部では、同じ年齢の子供でも上顎の大きさが全く違うのが良い例です。

乳歯が残っている年齢で、顔を横から見て、額の出っ張っている所と下唇の下の引っ込んでいるところを結んだ線が、小鼻の横の凹みより前にあると上顎劣成長だと言われています。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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