100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2019/03/29
061 身体の『機能低下』とは

介護度が進行する原因には、『病気の進行』によるものと、『機能低下』によるものの2パターンがあります。

介護予防教室などは、『機能低下』を予防する為のものです。最近では『フレイル予防』などとも言いますね。
では、『機能低下』とはどういうことなのか…
ずばり『筋肉の量と力の低下』です。

神経の問題で筋肉が動かせなくなる、食べ物だと認識できなくなる等は『病気の進行』によるもので、予防は難しいと言われています。
しかし、『機能低下』は栄養と運動で予防ができます。

これは『食べる』ことも同じで、転んで1週間入院したら『食べられなくなった』は、転んで食べられなくなったのではなく、入院中に食べる機能が低下したから『食べられなくなった』のです。
高齢者は1年で1%、入院などで安静にしていると1日で1%も筋力が低下すると言われています。高齢者にとって、入院中の安静はとても危険なのです。
『食べる機能の維持』も運動と栄養、すなわち『しっかり咬んで食べる』ことです。
『機能低下』を予防する事は生活の質を維持する事です。
栄養の入口は口です。口の機能を維持し健康寿命を延ばしましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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