100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2021/05/06
085 咬み合わせの高さは左右で違う

咬む時、左右の歯は同時に咬みます。当たり前だと思うかもしれませんが、歯の高さが左右同じ人はほとんどいません。
では、なぜ同時に咬めるのでしょう?

脳は数回咬んだだけで、歯と歯がしっかりと噛んでいる位置を記憶します。筋肉がその高さの違いに合わせて、収縮するスピードと力を無意識に調整しているから同時に咬めるのです。

咬み合わせが低い方の筋肉は、高い方に比べてたくさん収縮します。許容範囲内であれば大きな問題にはなりませんが、限界を超えると症状(頭痛や頬、顎の痛み、口が開きにくい等)が出現します。そして、咬み合わせが低い期間が長くなると姿勢や歩行にも影響してきます。

例えば写真撮影などで、自分はまっすぐにしているつもりでも、肩や頭の位置を指摘されたことはありませんか?
咬み合わせが低い方は、筋肉の収縮の影響で首が傾き、肩が下がってしまうからです。何年もその姿勢が続いていると、低い方の腰や膝にも影響が出る事もあります。

いつも体の同じ側が痛くなる人は噛み合わせをチェックしてみるのもよいかもしれませんね。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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