100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2018/11/30
057 歯と睡眠

歯の本数と睡眠時間が関係していることをご存知でしょうか?

高齢者での研究ですが、歯の本数が少なくなり、咬み合わせが不安定になると、睡眠時間が4時間以下になるリスクが1.4倍、逆に10時間以上になるリスクが1.8倍と言われています。

咬み合わせが不安定になると、下顎が上方に回転し、気道が狭まります。その結果、呼吸がしにくくなり、睡眠が妨げられるのです。
「私は口を開けて寝ているから大丈夫」と思われる人がいるかもしれませんが、この場合も舌が奥に落ち込むので気道は狭くなり、さらに口呼吸での様々な弊害も起こってきます。

適切な睡眠のためには、歯を維持する事が必要なのです。
睡眠不足は、肥満や成人病のリスクとなるだけでなく、脳の海馬が委縮し、記憶や認知機能が低下する事もわかっています。
さらに、アルツハイマー型認知症を引き起こす原因にもなるといわれています。

高齢になっても歯を維持できているという事は、本当に様々な病気のリスクを軽減してくれるのです。
まさに、「歯がいのち」ですね。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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