100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2014/12/26
016 口を閉じる力とインフルエンザ

みなさんは、食事を食べる時に口唇をしっかりと閉じていますか?
最近では、食べ物が柔らかくなり、口唇の力が弱くなったため、ポカーンと口を開いた人をよく見かけます。

ある小学校の調査で、口唇の力が弱い生徒ほど風邪を引きやすい傾向がある事がわかりました。
なぜでしょう?
それは、口で呼吸しているからです。

鼻での呼吸は、肺に空気がたどりつくまでに加湿され、酸素と二酸化炭素の交換が湿度100%で行われます。
人の鼻からは、一日に1Lの水分が出ているのです。
ウイルスは湿度に弱く湿度60%でウイルスの95%が死滅します。

風邪の予防にマスクをしますが、これは吐く息の水分が繊維に付き、ウイルスが体内へ進入するのを防いでいるのです。

人は鼻で呼吸する事で、加湿をするという天然のマスクを備えています。
ですが、このマスクも口を開いたままでは意味がありません。しっかり口唇を閉じる事が必要です。
口唇をしっかりと閉じる筋肉と癖をつけ、天然のマスクをフル活用し、冬を乗り切りましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

現代人は歯がいのち もくじ

TOP

© 2020 100年ふくしま。コラム