100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2013/07/26
002 食べたら歯を磨こう

『食べたら歯を磨こう』は聞きなれたフレーズですよね。
では、食べなければ歯を磨く必要はないのでしょうか?
いやいや、実は食べていない口ほど汚れているのです。

口の中は食べ物を食べることで汚れが洗い流され、綺麗になっています。
これを口の自浄作用といいます。
口から食べ物を食べていない人は、この自浄作用が働かないため、ものすごく口の中に汚れが溜まります。
口から食べていない人だけではなく、唾の量が減っている人や口の動きが悪い人も自浄作用が低下します。

口の中の汚れは、垢や細菌の塊なので、放っておくと口の中が痛くなったり、口臭が酷くなったりします。
また、その汚れがつばと一緒に肺に入ってしまうと肺炎になり、命に関わる事もあります。

磨き方にも注意が必要です。
うがいだけでは口の中の汚れは取れないので、必ずこする必要があります。
専用のブラシなどで汚れが溜まる頬の内側や舌の上なども磨きます。
磨いた水には細菌がたくさんいます。
その水が肺に入ると、磨かない時よりも肺炎になり易くなるため、磨いた水が喉の奥に行かないよう、下を向いて磨きます。

これからは『食べたら磨こう』ではなく、『食べなくても磨こう』と言いたい所です。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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