100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2022/01/14
092 歯が痛くなる原因

歯が痛くなる原因の多くは二つの疾患です。
一つは虫歯、もう一つは歯や歯の周囲組織の化膿です。

歯の中には神経(歯髄)が通っていますので、虫歯で歯が溶けると、歯髄に炎症(歯髄炎)がおこり、痛みがでます。

症状は、冷たいものがしみる、甘いものが痛い等ですが、この時に治療していれば、歯の神経を残す事が出来ます。
温かいものがしみる、体が温まると(夜寝ていると)痛い等は、歯の神経や周囲組織が化膿している時の症状なので、神経治療や抗生物質内服が必要になります。

歯髄炎は、体力と関係なく痛みがでますが、化膿が原因の場合は、体力が落ちると症状が出る事がよくあります。化膿の原因は細菌なので、免疫力が下がり、歯根の先や歯の周囲にいる細菌に負けると痛みが出るのです。
急に痛みが出るわけではありません。お盆休みや正月休みの後に、化膿した患者さんが多く来院するのは無理して体力が落ちるからです。

痛みのない快適な日常生活を送るために、虫歯予防のために歯を磨き、症状が軽いうちに歯医者に行きましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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