現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2023/02/07
104 フッ素入り歯磨き粉って効果はあるの？

効果はあります！その虫歯予防効果は23～32％ともいわれています。

フッ素濃度は「ppm」という単位が使われ、1,000ppmは0.1％の濃度ということになります。1,450ppmが市販では最も高い濃度となります。
フッ素の過剰摂取は、体に良くないので、大人と子どもでは推奨濃度が異なります。生後６ヶ月頃～６歳未満の「子ども用」は500ppm、６歳〜14歳は1,000ppm、15歳以上で1,000～1,500ppmが推奨されています。

フッ素が十分に効果を発揮するためには、歯の表面に付着した汚れを除去しなければなりません。歯磨き後８時間程度で歯垢とよばれる細菌の塊ができます。歯垢は歯磨きで除去できますが、72時間後には『バイオフィルム』とよばれる膜を形成します。磨きにくい部分にバイオフィルムが形成されるので、歯科医院でないと取り除くことは難しく、フッ素を使っていても効果が期待できません。

虫歯予防には、定期的な歯科医院でのメインテナンスでバイオフィルムを除去し、毎日フッ素入りの歯磨き粉を使うことが効果的です。

Tag：ppm, バイオフィルム, フッ素, 歯垢, 歯磨き粉, 歯科, 虫歯, 訪問歯科
作者：歯科医院美緒 園田正人

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