100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2013/06/28
001 認知症と診断されたらすぐ歯科へ

日本がすでに、超認知症大国である事をご存知ですか?
現在日本には300万人の認知症患者がおり、5年後には600~800万人になると予想されています。

60~65歳で認知症と言われた人の余命は約10年と言われていますが、その間に、家族の手助けなしでは日常生活ができなくなってきます。
最後は寝たきりになってしまう事が多いのですが、食事は続けなければなりません。

食事をするためには、口が健康でなければなりません。
しかし、多くの認知症の方の口は、噛めない状態のまま忘れ去られ、放置されているのです。
最近では、綺麗に歯磨きをしてくれる介護施設も増えてきましたが、ぼろぼろの口の中を綺麗に磨いても食べられるようにはなりません。
では、噛めるように治療してから、綺麗に歯磨きを続けていたらどうでしょう?
ずっと、自分の口から食事が出来ると思いませんか?

認知症になると数年で歯科治療が難しくなる事が多く、今までに入れ歯を使ったことがない人は、口に入れるものだとわからないことがあります。
将来の自分と家族の負担軽減のために、認知症と診断されたらまずは歯医者へ行き、治療を済ませることが必要だと思います。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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