100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2014/06/27
011 歯周病と認知症

歯周病が認知症と関係がある事をご存知ですか?

まだ、実験段階ですが、歯周病がアルツハイマー病の病態悪化に関与している可能性が示されました。
『歯がないから歯周病にはならない』と言う人がいるかもしれませんが、歯がなくなると認知症になるリスクが高まります。

自分の歯が20本以上ある人に比べて、歯がほとんど無く、入れ歯を使っていない人では1.9倍、歯がほとんど無く、入れ歯を使っている人では1.2倍、硬い物を噛めない人は、どんなものでも噛める人に比べて1.5倍、認知症になるリスクが高まっていたとの報告があります。

75歳以上の人に残っている歯数は平均約9本ですが、アルツハイマー型認知症患者の人は、残っている歯数が平均して約3本です。

歯周病を予防し、噛めない部分を噛めるようにするという普通の歯科治療が、認知症を予防する事につながるのです。
また、歯周病を予防することは 生活習慣病や全身疾患の予防にもなります。
毎年一、二度、歯の健康診断も受けたいものです。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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