100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2015/11/27
025 『生きる』ために『食べる』

『厚生労働省の発表によると、日本人の死亡率は100%である』考えてみれば当たり前のことです。
ヒトの死亡率が100%ということは、そのほとんどすべての人に『終末期(一般的に助かる見込みのない状況になったとき)』があるということです。

私は仕事柄、終末期の患者さんを診ることがあります。
終末期になると『良い死、尊厳ある死、平穏な死』が目指されるべき『死』となっていて、そのための『食べる、食べさせる』になっているのではないか、と感じています。
『食べる』事は『良い死』を迎えるために行うことでは決してありません。
『生きる』ために『食べる』のです。
当たり前ですが、呼吸がなくなり、心臓が止まるまで私たちは生きているのです。
その『生』を支えるために私たちはいるのではないでしょうか。

最後に、『食べることは生きること』『生きることは楽しむこと』です。
『食べる』を楽しみましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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