100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2016/11/25
034 虫歯と歯周病

『歯をあまり磨いていないのに虫歯が1本もないんだ』
皆さんの中にもいらっしゃるかもしれません。
でも、虫歯のない人程、歯周病に注意が必要なのをご存知ですか?

虫歯と歯周病はどちらも細菌が原因で起こる病気ですが、菌の種類が異なります。

虫歯菌は歯の表面にバイオフィルム(排水溝のぬめりもバイオフィルム)を作って歯にくっつきます。バイオフィルムは擦らないと除去できないので、虫歯菌が定着した場所が虫歯になります。

歯周病菌は歯と歯茎の境目の溝に入り込みますが、進行はゆっくりで、特に歯に汚れがついていると菌が増えやすくなります。

虫歯菌が多い人は歯周病菌が少なく、その逆もあります。
『虫歯菌が少なく、若い時から虫歯が1本もない人は、歯周病菌が多いので、中年以降には歯周病で歯がぐらついてくる』ので注意が必要なのです。
虫歯が多く、歯周病も進行している人もいらっしゃいますが、どちらも歯磨きができていれば十分に予防できます。

自分の歯で咬める人は健康寿命も長くなります。毎日歯を磨いて健康を維持しましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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