042 往診と訪問診療の違い | 現代人は歯がいのち

現代人は歯がいのち歯科医院美緒園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

近年、高齢者の増加とともに歯科でも『訪問歯科診療』という分野が発展してきました。
昔から『往診』はありましたが、『訪問診療』との違いはなんでしょうか？

『往診』は診療室に来られない患者さんに対し、医師が出向いて治療（キュア）を行う事で、外来診療の延長、つまり歯科で言えば、歯や入れ歯の治療が主で治れば終了です。

それに対し『訪問診療』は、『生きる事を支える医療』を提供すること（ケア）です。
口の中が汚れていると肺炎になりやすいのできれいにする、飲み込みが悪い人には食事内容を一緒に考える等、終わりがありません。
もちろん入れ歯や歯の治療が必要なこともありますが、往診＝キュア、訪問診療＝ケアだと考えています。

『食べることは生きる事』です。
生きる（食べる）を支援するケアこそが訪問歯科診療の役割だと思います。

これから高齢化社会を迎えるにあたって、若い人も含め、キュアだけではなく、ケアに対しても十分に意識する事が必要になってきます。

Tag：往診, 歯科, 訪問歯科, 高齢化社会
作者：歯科医院美緒園田正人

現代人は歯がいのちもくじ