100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2019/10/25
067 その食事、お口の機能にあってますか?

年間約5,000人が窒息事故で命を落としています。
ほとんどは高齢者ですが、この数は交通事故による死亡数を上回るといいます。

お餅で窒息したという話はよく聞きますが、飲み込む力の低下や歯の本数の減少によって、普通のごはんやパンでも窒息する危険性はあるのです。

皆さんは無意識のうちに、食べ物を咬んで砕いて、舌の上にまとめてから飲み込んでいます。
歯や頬、舌を使って、飲み込みやすい形に食べ物を変えられるので、窒息しないのです。
では、飲み込みやすい形にできない口の人はどうでしょう?おせんべいを咬まずに丸呑みできますか?お寿司のネタを丸呑みできますか?ちょっと考えただけでも難しいことがわかりますよね。
口の機能とあっていない食べ物は、窒息リスクが高まるだけでなく、消化も不十分になりやすいので、栄養状態も悪くなります。

歯を維持する事は、食べる機能を維持する事につながります。
歯を大切にしましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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