100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2021/02/25
083 栄養と認知症

栄養と認知症は関係が深く、中年期の過体重と肥満は認知症発症リスクを高め、逆に、高齢期の肥満は認知症発症リスクを低下させる可能性が高いと言われています。
つまり、中年期にはメタボ予防でダイエット、高齢期にはサルコペニア予防で体重を増やす事が認知症予防には有効となります。

低栄養な認知症患者さんは多いですが、食事支援がうまくいけば低栄養にはなりません。
最近では、栄養状態が悪いと認知症が進行しやすいと言われていますので、健康寿命維持のためには食事支援が重要になってきます。

認知症には、70種類以上の原因疾患があり、それぞれに適した食事支援方法も異なります。
しかし、日本ではアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症の3つが8~9割を占めていますので、3つの型に適した食事支援を行えば、ほぼ問題ないという事になります。

栄養を摂るには食べられる口を維持する必要があり、この維持方法も型によって異なります。治療ではなくケアが最良という場合もあります。高齢者は歯科=治療だけではないのです。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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