100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2023/03/27
105 口呼吸と鼻呼吸

皆さんは、口呼吸と鼻呼吸の違いをご存じですか?

呼吸として正しいといわれているのは「鼻呼吸」です。
口呼吸ですと、①虫歯や歯周病になりやすい ②扁桃腺やアデノイドが腫れやすい ③免疫力が低下する ④アレルギーになりやすい等々、さまざまなデメリットがあります。
呼吸時の舌の位置は顎の成長に影響するので、特に、子供の口呼吸は早めに対応する必要があります。
では、なぜ口で呼吸をしてしまうのでしょうか?

答えは簡単です。鼻だけで呼吸していると苦しいからです。
アレルギー等による鼻づまりや、日常的なマスクの使用によって、口呼吸患者さんは増加傾向にあるといわれていますが、それだけではありません。もともと上顎が小さい=鼻腔底が小さい=鼻の通りが悪い子供も多くいます。そのような子供たちを鼻呼吸にするために、口を閉じるテープを張っても苦しいだけです。
全身的なデメリットの多い口呼吸になるには、それだけの理由があります。親が気づける子供の口呼吸は、専門家の半分程度ですので、まずは、かかりつけの先生に確認することをお勧めします。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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