100年ふくしま。コラム

現代人は歯がいのち 歯科医院美緒 園田正人

訪問歯科の分野から、健やかな生活のために。

2013/09/27
004 その食事、口の機能にあってますか?

年間約5,000人もの人が窒息事故で命を落としているのをご存知ですか?
このほとんどは高齢者であり、この数は交通事故による死亡数を凌ぐといいます。お餅やゼリーで窒息したという話はよく聞きますが、実は普通のごはんやパンでも窒息してしまうのです。

口から咽(のど)を通って食道までたどり着く食べ物が、咽や気管に詰まってしまうのは、食べ物の形態が口の機能とあっていないために起こります。
年齢とともに歯の本数は減り、舌や咽の機能が低下しますので、入れ歯で補い、食べ物は食べやすい形態にする必要があります。
歯が無くても歯茎で普通のご飯を食べるという人がいますが、実際は丸呑みとなり、窒息しやすいのです。

高齢者の中には自分で口のトラブルを伝えられない人もたくさんいます。
食事の量が減った、時間がかかる、話をしなくなった等はそのサインです。
あなたの周りにそんな人はいませんか?
人は食べ続けなければ命を維持できません。
噛める状態を維持し、安心して食事をし続けましょう。

作 者
歯科医院美緒 園田正人

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